SDGs特集(FSC®森林認証紙を使ったノート)

綴じ方、仕上がりサイズ、本文タイプを選んでつくるオリジナルノート。

FSC®森林認証紙を使ったノート

責任のある森林管理のマーク FSC®森林認証制度とは

FSC®森林認証制度とは環境保全の点から見て適切で、社会的な利益に適い経済も継続可能な責任ある管理をされた森林や、林産物の責任ある調達に対してFSC®認証が与えられ、企業や消費者がFSC®マークが入った製品を買うことで世界の森林保全を応援できる仕組みです。

FSC®森林認証紙

資源の有効活用という点から環境への配慮が評価されてきた古紙再生紙ですが、リサイクルの繰り返しによる品質の劣化や製造過程で発生するCO2の排出量が問題視されるようになってきました。こうした「紙のリサイクル」にかわり、「森のリサイクル」すなわち森林そのものを資源ととらえ、木を植えて成長後に伐採して利用し、また木を植えて育てる、持続可能な森林経営を支援するFSCの考え方が注目されています。当社ニヨド印刷はこれに賛同し、2012年5月にFSC森林認証のひとつであるCOC認証を取得。FSC®森林認証紙の提案を通じ、世界の森を守る活動を支援しています。
認証取得番号: CU-COC-820311
ライセンス番号: FSC®C110858

FSC®とは

Forest Stewardship Council(森林管理協議会)と呼ばれている組織で、責任ある森林管理を世界に普及させることを目的に「森林認証制度」を運営する非営利、非政府の国際組織です。FSC®森林認証には2つの認証(森林管理の認証:FM認証/加工、流通過程の認証:COC認証)があり、第三者機関が審査・認証します。

  • FM認証(森林管理の認証=森をしっかり守っているか) 森林管理が、環境保全の点から見て適切で、社会的な利益にかない、経済的にも継続可能であることを評価・認証します。

    COC認証(加工・流通過程の管理認証=工場や運送もちゃんとしているか) 認証された森林から伐り出された木材が、加工、流通の段階においても他の木材と混ざることなく管理されていることを認証します。

COC認証取得が必要となるのはFSC®認証製品の所有権が発生するすべての組織で、FSC®森林認証紙からノートなどの印刷物を製造し認証製品として販売する印刷会社もこれに含まれます。FSC®森林認証紙として指定された用紙をご利用いただくことで、ノートなどの印刷物に独自のFSC®マークを表示することができます。ライセンス番号を調べればどこの森林で伐採され、どのような過程で加工・流通してきたかを証明することができ、FSC®マークを表示することで森林保全への貢献を消費者にアピールすることができます。このマークのついた製品が世の中に広く流通し、積極的に選ばれるようになることで、適切な管理がなされている森林が増えることにつながります。

FSC®森林認証紙使用 A5リングノート

サイズ:W148×H210(A5)
表紙:アイベストW(F)四六判26.5㎏
   片面4色カラー印刷
本文:FSユトリロ上質四六判70㎏
   両面1色印刷
   60枚(120ページ)
加工:ダブルリング製本

参考価格
500冊@322
1,000冊@244
(通常紙と同価格)

FSC®森林認証紙使用 B5中綴じノート

サイズW182×H257(B5)
表紙:アイベストW(F)四六判18㎏
   片面4色カラー印刷
本文:FSユトリロ上質四六判70㎏    両面1色印刷
   24枚(48ページ)
加工:中綴じ製本

参考価格
500冊@262
1,000冊@156
(通常紙と同価格)

ノートにおすすめのFSC®森林認証紙
表紙にはアイベストW(F)(コートカード紙)、ニューピジョンEM(コートボール紙)を、本文にはFSユトリロ上質(上質紙)をおすすめします。

FSC®森林認証紙を使ったノートなど、環境に配慮した製品の拡販を通してSDGsの目標12「持続可能な生産消費形態を確保する」、目標15「陸域生態系の保護回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する」に貢献します。

世界の森林資源の今

世界の森林面積は約40億6,000万ヘクタール、これは地球の陸地の面積の31%の広さを占めています。しかし、5年ごとに発表される国連食糧農業機関(FAO)の報告書、「森林資源評価報告書2020」によれば、1990年以降、世界では4億2000万ヘクタールもの森林が、農地や植林地として利用するため、大規模に転換され、失われてきました。これは日本の11倍にも相当する広さです。直近の2015年から2020年の5年間の減少も、年間約1000万ヘクタール。これは日本の約1/4の面積に相当し、東京都と比較すれば45倍の大きさです。

このような森林の改変により、造成される農地や植林地などのプランテーションでは、木材や製紙用パルプ、天然ゴム、パーム油や大豆、牛肉などさまざまな物が生産されています。そして、これらの産品が、日々の暮らしやビジネスに不可欠なものである反面、もとあった自然の森林生態系を大きく損なっているケースが多くあることも報告されています。このように森林は、野生生物のすみかとして、気候変動を抑制する二酸化炭素の吸収源として、また暮らしやビジネスに必要なものを生み出す場所として重要な環境であるにも関わらず、今も深刻なスピードで減少し続けています。その状況の中で、守るべき自然の森の減少を食い止める一方、生産のために必要な森林が、持続可能なかたちで適切に管理していくことが必要です。

国際的な森林認証制度を運営するFSC®は、このような保全と持続可能な利用に対する考えや市民の環境意識の高まりを背景に、1994年に正式に発足しました。FSC®の森林認証制度は、世界中から参加する環境保全団体、先住民族や労働者の権利に取り組む団体、生産者や利用の立場にある民間企業など、環境・社会・経済の各分野のステークホルダー(利害関係者)の議論と合意によって運営され、また責任ある森林管理のための10の原則と70の基準を定めています。

  • FSC®の10の原則
  • 環境・社会・経済のバランスが重視されるFSC®の10の原則。この10の原則と70の基準に基づき森林が適切に管理されているかが審査される。©FSC®

    WWFジャパンWebサイト「森を守るマーク 森林認証制度FSC®について」より引用

WWFジャパンWebサイト「森を守るマーク 森林認証制度FSC®について」